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Mastra Product Walkthrough 2026 - Build and Operate Agents in TypeScript

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4分 28秒

Mastra FrameworkでAIエージェントを開発から運用まで徹底解説

ポイント

  • Mastra Frameworkは、AIエージェントの開発、テスト、デプロイ、運用、改善までを一貫してサポートする包括的なツールです。
  • 本記事では、TypeScriptによるエージェント定義から、ガードレール、評価、オブザーバビリティ、チームコラボレーションなどの機能を紹介。
  • これにより、AIエージェント開発者は、信頼性の高いプロダクションレディなエージェントを効率的に構築・運用するための知見が得られます。

はじめに

Mastra Frameworkは、高性能なAIエージェントを開発し、本番環境へデプロイするための包括的なビルディングブロックを提供します。エージェントの定義からテスト、そして本番運用における監視、改善まで、一連のライフサイクルを強力にサポートします。

本記事では、Mastra Frameworkの主要機能と、Mastra Platformを活用したデプロイ・運用・改善プロセスについて、その具体的なメリットと利用方法を詳しく解説します。AIエージェントの開発と運用に携わる方々にとって、Mastraがいかに強力なツールであるかをご理解いただけるでしょう。

Mastra Frameworkの基本機能

Mastra Frameworkは、AIエージェントを構築するための基盤を提供します。その主な特徴は以下の通りです。

エージェントの定義と初期設定

エージェントの定義はTypeScriptで行います。エージェントにモデル、ツール、そしてシステムインストラクション(システムへの指示)を与えることで、その振る舞いを細かく設定することが可能です。

Studioでのテストと開発

エージェントを定義したら、すぐにStudioを起動してテストを開始できます。Studioは開発フェーズでの迅速なイテレーションを可能にします。

単一エージェントとマルチエージェントシステム

単一のエージェントを構築するだけでなく、複数の専門エージェントを組み合わせてマルチエージェントシステムを構築することもできます。このシステムは、本デモで使用されているスーパーバイザー(監督者)を介するか、またはワークフローを通じて実現可能です。

モデルルーターによる最適化

Mastraのモデルルーター機能を使用すると、複数のモデルを自由に組み合わせて利用できます。これにより、各エージェントのタスクに最適なモデルを選択し、効率と性能を最大化することが可能です。

その他のビルディングブロック

エージェントにメモリ機能を持たせたり、ナレッジベース(知識ベース)を与えたり、その他必要なあらゆる機能を追加できます。Mastraには、これらの要件を満たすためのビルディングブロックが豊富に用意されており、その詳細はドキュメントに網羅されています。また、コーディングエージェントにMastraの専門知識を与える「Mastraスキル」も提供されています。

デモ: RAGを活用したトラベルエージェント

デモでは、RAG(Retrieval-Augmented Generation)を活用したトラベルエージェントが紹介されました。このエージェントは、航空会社のポリシーに関する質問に答えたり、旅行者が承認した最適なフライトの予約を支援したりするものです。このようなエージェントは機能的には優れており、すぐにリリースしたくなるかもしれませんが、本番運用にはさらに考慮すべき点があります。

プロダクションレディなエージェントを構築する

エージェントを本番環境で運用するには、追加の作業が必要です。Mastraは、これらのプロダクションレディなエージェントに必要な機能も提供します。

ガードレールの追加

予期せぬ大きなコスト発生を防ぐため、ガードレールを追加することが重要です。例えば、プロンプトインジェクション攻撃をブロックしたり、トークンの使用量に上限を設定したりする機能がMastraには用意されています。

評価(Evals)の活用

本番環境でエージェントの正確性(Correctness)を評価するために、Evals(評価機能)を有効にすることを検討すべきです。Mastraには、ツール呼び出しの精度など、組み込みのスコア機能があります。また、LLMをジャッジ(審査員)として利用し、独自の評価基準を定義することも可能です。

Mastra Observabilityでエージェント運用を可視化

Mastra Frameworkのオブザーバビリティ(可観測性)システムは、エージェントのすべての実行についてログとトレースを自動的にキャプチャします。これにより、ユーザーの行動を把握し、バグの原因を特定し、推論にかかるコストを正確に把握できます。

スケーラブルなテレメトリーのエクスポート

本番環境ではテレメトリー(遠隔測定データ)が非常に迅速に蓄積されるため、スケールに対応したエクスポート先が必要です。Mastra Observabilityは、この課題を解決するためにMastra Platform上で提供されます。ClickHouse上に構築されており、そのスケーラビリティは実証済みです。

データ分析ツール

Mastra Observabilityは、トレースやログをフィルタリングするツールに加え、コストとパフォーマンスのトレンドを時系列で示すメトリクスダッシュボードを提供します。これにより、大量のデータの中から「シグナル」を抽出し、「ノイズ」と区別し、チームでデータを効果的に分析できるようになります。 Mastra Platform Exporterを追加するだけで、テレメトリーデータは自動的に送信されます。

Mastra Platformによるデプロイと改善

Mastra Platformは、Mastra Frameworkで構築されたエージェントをデプロイ、監視、改善するためのオペレーティングシステムとして機能します。

Mastra Serverによる簡単なデプロイ

Mastraはどこにでもデプロイ可能ですが、最も自然な方法はMastra Serverを利用することです。「master server deploy」コマンドを実行するだけで、エージェントの全機能を提供する認証済みAPIエンドポイントが提供され、フロントエンドから簡単に接続できます。バックエンドのすべてはMastraによって管理され、GitHub CIのような高度な設定もプロジェクトダッシュボードで構成可能です。

プロジェクトのハブとしてのMastra Platform

Mastra Platform上では、プロジェクトがエージェントに必要なすべての要素の中心的なハブとなります。

Studioのデプロイとチームコラボレーション

開発の初期段階で利用したStudioは、本番環境でもデプロイ可能です。「master studio deploy」コマンドを実行すると、Studioインスタンスがダッシュボードに表示され、Mastra組織に招待した誰もがアクセスできます。 Studioは単なるローカル開発ツールに留まらず、チームがプロンプトを編集・バージョン管理したり、トレースからデータセットを作成したり、変更がシステムに悪影響を与えないかを確認するための実験を測定・実行したりできる視覚的なワークスペースとなります。優れたプロダクトセンスを持つメンバーや、ドメイン知識が豊富なメンバー、あるいはトレースを詳細に分析できるデータ担当者など、様々な専門性を持つチームメンバーが連携してエージェントの改善に取り組むことができます。

まとめ

Mastraは、AIエージェントの開発における最初のビルディングブロックから、本番環境でのデプロイ、監視、そして継続的な改善まで、一貫した強力なツールセットを提供します。

Mastra Frameworkはエージェントの構築を可能にし、Mastra Platformはそれを運用するための環境を提供します。ガードレール、評価、オブザーバビリティといった機能により、本番環境で信頼性の高いエージェントを運用し、Studioを通じたチームコラボレーションで継続的な改善を実現します。Mastraを活用することで、高度なAIエージェントを迅速かつ安全に、そして効率的に開発・運用できるでしょう。

参考動画

https://www.youtube.com/watch?v=NosES9aJxCc