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Firebase Phone Number Verification overview

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1分 26秒

Firebase PMVでユーザーオンボーディングを加速!SMS認証の課題を解決

ポイント

  • Firebase PMVは、従来のSMS認証が抱える遅延や不正利用によるコスト増といった課題を解決する次世代の電話番号認証ソリューションです。
  • ワンタップで数秒ログインを実現し、ユーザーが手動で電話番号や認証コードを入力する手間をなくしてオンボーディングを加速します。
  • Wi-Fi環境でも認証が可能になり、入力ミスや不正利用によるSMSコストを削減し、認証の成功率を大幅に向上させることができます。

Firebase PMVでユーザーオンボーディングを加速!SMS認証の課題を解決しコスト削減へ

ユーザーオンボーディングにおけるSMS認証の遅延や、予期せぬ不正利用による問題に頭を悩ませていませんか?

私たちは最近、電話番号認証の次世代ソリューションとして「Firebase Phone Number Verification」、略して「Firebase PMV」を導入しました。この新しい仕組みは、わずかワンタップでユーザーを数秒以内にログインさせることが可能になります。

本記事では、Firebase PMVが従来のSMS認証の課題をどのように解決し、ユーザー体験の向上とコスト削減に貢献するのかを詳しく解説します。

Firebase PMV(Phone Number Verification)とは?

Firebase PMVは、電話番号認証の体験を根本から変えるための新しいアプローチです。従来の認証プロセスとは異なり、デバイス上で実行されているアプリケーションから、SIM(加入者識別モジュール)に直接アクセスし、キャリア(通信事業者)から検証済みの電話番号を取得します。

これにより、ユーザーは自分の電話番号を手動で入力したり、SMSに届く認証コードを待ったりする必要がなくなります。まさに「次世代の電話番号認証」と呼ぶにふさわしい革新的な技術です。

Firebase PMVが解決する課題と革新的なメリット

従来のSMS認証の課題

Firebase PMVの登場以前は、すべての電話番号認証においてセルラー接続が必須でした。これは、以下のような問題を引き起こしていました。

  • ユーザーオンボーディングの遅延: SMSが届くのを待つ時間や、認証コードを入力する手間がユーザー体験を損ねていました。
  • 入力ミスによる失敗率の増加: ユーザーが認証コードを誤って入力することで、ログインやサインアップが失敗するケースがありました。
  • 不正利用によるSMSコストの増大: 不正な試行や悪用により、不必要なSMS送信が発生し、コストが増加するリスクがありました。
  • 接続環境の制限: ユーザーがセルラー通信が利用できない場所にいる場合、認証を行うことができませんでした。

Firebase PMVの革新的な機能と利点

Firebase PMVは、これらの課題を劇的に改善し、開発者とユーザー双方に大きなメリットをもたらします。

  • ワンタップで数秒ログインを実現 Firebase PMVは、デバイスのSIMからキャリアを介して直接検証済みの電話番号を取得します。これにより、ユーザーはアプリにサインインするためにワンタップするだけでよくなり、数秒以内にログインプロセスを完了できます。

  • Wi-Fi環境でも認証が可能 従来の認証と異なり、Firebase PMVはセルラー接続を必要としません。これにより、ユーザーは以下のような状況でも電話番号認証を行うことが可能です。

    • 飛行機モード中
    • 携帯基地局の範囲外にいる場合
    • モバイルデータ通信が無効になっている場合

    Wi-Fi接続さえあれば、問題なく電話番号の検証が行えます。

  • 成功率の大幅な向上 ユーザーが電話番号を入力する必要がなくなるため、入力ミスを完全に排除できます。これにより、認証の成功率が大幅に向上し、ユーザーはよりスムーズにアプリを利用開始できます。

  • 不正利用によるSMSコストの削減 Firebase PMVはSMSを介さない認証プロセスを提供するため、不正利用による追加のSMS送信コストを削減できます。これは、特に大規模なサービスにおいて運用コストの最適化に直結します。

これらの機能により、Firebase PMVはユーザーの摩擦のないオンボーディング体験を提供し、電話番号認証に対するより費用対効果の高い戦略を実現します。

Firebase PMVの利用イメージ(Ryderアプリの事例)

実際にFirebase PMVがどのように機能するかを、Ryderアプリの例で見てみましょう。

  1. サインインの開始: ユーザーがRyderアプリにログインしようとします。
  2. ワンクリックでサインイン: ユーザーはアプリにサインインするために、画面上のボタンをワンクリックします。
  3. システムプロンプトの表示: システムから「アプリプロバイダと電話番号を共有します」という旨のプロンプトが表示されます。
  4. 同意と認証: ユーザーが電話番号の共有に同意すると、その電話番号がアプリに返却されます。
  5. サインアップフローの継続: 電話番号が取得された後、ユーザーはアプリ内でのサインアップフローをそのまま続行できます。

このように、ユーザーは追加の入力や認証コードの待ち時間なしに、非常にスムーズにオンボーディングを完了できます。これは、摩擦の少ないオンボーディング体験と、電話番号認証におけるはるかにコスト効率の良い戦略と言えるでしょう。

まとめ

Firebase PMVは、従来のSMS認証が抱えていた様々な課題を解決し、ユーザーのオンボーディング体験を劇的に改善する強力なソリューションです。ワンタップ認証、Wi-Fi環境での利用、成功率の向上、そしてコスト削減といったメリットは、すべての開発者にとって非常に魅力的です。

ユーザーに最高の体験を提供し、ビジネスの成長を加速させるために、ぜひFirebase PMVの導入をご検討ください。より詳細な情報は、公式ドキュメントをご確認ください。

参考動画